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2012-07

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麻布大学の麻展はじまる - 2012.07.21 Sat

7月18日から「麻生大学の麻」展をはじめました。要するに大麻を紹介するものです。大麻といえば麻薬、ドラッグ、危ないのではないかと思う向きが多いと思います。これを麻布大学のコリンズ先生が研究しておられるのです。私もよく知らなかったのですが、大麻についてはたくさんの誤解があることがわかりました。以下はその一部です。
 1)麻にはいろいろあって大麻はそのひとつにすぎない。亜麻、黄麻、苧麻、洋麻などあり、植物学的にはまったくかけはなれたものが含まれている。
 2)大麻は戦後法律で禁じられるまで、日本人に最も親しまれた植物であった。
 3)麻薬というのは誤字で正しくは「痲薬」でしびれるという意味であるのに、当用漢字でなくなり、似ているという理由で「麻」が使われるようになった。
 4)大麻にはマリファナ効果成分を含むものとほとんど含まない品種があり、日本の大麻にはマリファナ効果はほとんどない。欧州では低率の品種の栽培が盛んになっている。
 5)マリファナ効果があるのは葉と花で、麻の実はまったく安全であり、もちろん麻繊維は無害です。麻のみは七味唐辛子に入っているし、麻(ヘンプ)製の衣類を着るのはもちろん違法ではない。
 そうした誤解と、無知のまま「大麻はこわい」というのは大学人として、大学生としてよくないことです。正しい理解をもち、それによって危険を避けるというのがあるべき科学的態度です。そのことと、コリンズ先生の専門である環境経済学の観点からの大麻の可能性について展示しました。
 展示は「オーガニック」を基調にしました。
                                         高槻

12.7.20 麻展右寄り全体tr-20

12.7.20 麻展左から皿-20



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辻大和さん、高島賞受賞 - 2012.07.09 Mon

皆さん
 京大の辻さんのことはセミナーでも話してもらったので知っていると思います。彼が日本霊長類学会の若手におくられる高島賞を受賞しました。辻君は3年生のときからのつきあいで、金華山でサルの調査をしてきました。ともかく研究熱心で努力家です。麻布大学にも1年いたこともあり、皆さんともゆかりがあります。ともに受賞をよろこびたいと思います。
 以下は選考にあたっての記述などです。

選考対象論文は以下の5編である。
1. Tsuji Y. (2011) Sleeping site preferences of wild Japanese macaques (Macaca fuscata): the importance of nonpredatory factors. J Mamm 92: 1261-1269.
2. Tsuji Y. (2011) Seed dispersal by Japanese macaques (Macaca fuscata) in western Tokyo, Japan: a preliminary report. Mamm Study 36: 165-168.
3. Tsuji Y., Sato K., and Sato Y. (2011) The role of Japanese macaques (Macaca fuscata) as endozoochorous seed dispersers on Kinkazan Island, northern Japan. Mamm Biol 76: 525-533.
4. Tsuji Y., Morimoto M., and Matsubayashi K. (2010) Effects of the physical characteristics of seeds on gastrointestinal passage time in captive Japanese macaques. J Zool 280: 171-176
5. Tsuji Y., Yangozene K., and Sakamaki T. (2010) Estimation of seed dispersal distance by the bonobo, Pan paniscus, in a tropical forest in Democratic Republic of Congo. J Trop Ecol 26: 115-118
6. Tsuji Y. (2010) Regional, temporal, and inter-individual variation in the feeding ecology of Japanese macaques. In: Nakagawa N., Nakamichi M., and Sugiura H. (Eds.) Japanese Macaques. Springer, Tokyo. pp. 95-123.

 霊長類はヒトを含む分類群であると同時に、
生態系を構成する生物でもある。辻氏は、霊長類が生態系の中で果たしている役割や、霊長類が生態系の中でどのように適応しているかを明らかにしてきた。
 霊長類が生態系の中で果たしている大きな役割の一つは種子散布である。今回の選考対象となった論文のうち、4編は種子散布に関するものである。辻氏はニホンザルの野外調査を宮城県金華山島 (3) と東京都西部 (2) で行い、ニホンザルが運搬している植物種を明らかにした。ニホンザルが、温帯林における種子散布者としての重要な役割を果たしていることを示す結果である。ボノボでも種子散布に関する調査を行い (5)、彼らが非常に長い距離で、種子を運んでいることを示唆した。
 さらに、飼育下のニホンザルに、様々なサイズの種子を食べさせ、消化管の通過時間を推定した (4)。これは、種子散布の距離を推定する際の、もっとも基礎的な情報であるが、研究例は多くない。辻氏は、様々な重量や比重の種子を用いて実験を行い、種子の物理的な特性によって、消化管の通過時間が異なることを明らかにした。種子散布距離を推定する上で新たな知見を付け加えたと言える。
 辻氏は環境の変動とニホンザルの行動変化についても多くの研究をしているが、選考対象となったニホンザルの泊まり場選択に関する研究 (1) もその一つである。季節によって、ニホンザルの泊まり場と相関の高い変数が異なることを明らかにし、季節によって寒さを避けたり、採食場所に近い場所を選択したりしていることを示した。泊まり場の選択は、捕食者回避が重要な要因として強調されてきた。しかし、捕食者のいない金華山島のニホンザルを対象にすることで、捕食者以外の要因も、泊まり場選択に影響を与えていることを示した。また、日本各地のニホンザルの採食行動、活動時間、土地利用をレビューした (6)。日本各地の地理的な変異と、季節変化や年次変化という時間的な変異をまとめ、環境の変動に対して、ニホンザルの行動がどのように変化するかをまとめている。
 辻氏は丹念なフィールドワークを長期にわたって継続しており、短期的、長期的に変動する環境の中で霊長類がどのように生きているかを明らかにしてきた。ニホンザルの長期調査と変更して、他の霊長類や、霊長類以外の哺乳類も対象として研究の幅を広げている。霊長類の研究においては、ヒトとの比較や、社会的な側面が強調されてきた。辻氏は、これまでの知見に加えて、他の哺乳類との比較や、生態学的な側面も重視して研究を進めている。霊長類生態学の幅を広げるとともに、生態学、哺乳類学にも貢献できる研究者として、一層の活躍が期待される。

7月4,5日 アファンの森 - 2012.07.07 Sat

7月4,5日にアファンの森に行って来ました。4年生の池田さんと佐野さんが3日〜7日に調査に入っているので、指導に行きました。森はすっかり緑が濃くなって夏のようすです。

12.7.6入り口林-20

 佐野さんは異なり群落でネズミの生息状況を比較していますが、今回は落葉樹林での捕獲率がたいへん高かったようです。去年とは明らかに違うので、年次変動があることを示しているようです。

12.7.5佐野、池田捕獲-15

 池田さんは「分解昆虫」を調べていて、糞虫はイヌとブタとヒツジの糞を置いて採集しています。イヌの糞が一番人気があるようで、エンマコガネがたくさん来ていました。今回一番驚いたのはシデムシ類です。ペットボトルを加工して、側面に「窓」をつけ、上にマウスの死体を置きました。

12.7.4マウストラップ2,-10

翌朝、たくさんのシデムシが来ていました。驚いたのはボトルの上のほうに針金で吊るしたマウスの死体に直接シデムシがついていたことです。初めはマウスのしっぽをつたって登るのかと思っていましたが、翌日、死体をティーバッグに吊るしても来ていました。みているとよく飛びます。死体の匂いで飛んで来て、いきなり死体に「着地」するようです。私はクロシデムシを初めて見ましたが、体が大きくて、動きも活発、マウスの下に潜って軽々とマウスを動かしていました。黒光りしていて、目玉は大きいし、とても恐ろしげな上に、小さなダニがたくさんついていて、見ていても怖い感じでした。

12.7.4クロシデムシ-20
クロシデムシ

小学生のときにマイマイカブリをみてぞっとしましたが、クロシデムシはそれに比較にならないほど怖いです。でも、今は怖さよりも、分解者としての彼らの働きのすごさというか、偉大さといってもよいかもしれない働きに感銘を受けています。
 そんなわけで、今まで知らなかった森の一面を見ました。以下は小さな発見の記録。


12.7.4シュレーゲルアオガエル-10
シュレーゲルアオガエル

12.7.4カニ-10
サワガニか?まちがって草地にいた

12.7.4クロボシヒラタシデムシ-10
クロボシヒラタシデムシ 胸の赤がなかなかしゃれている

12.7.4ジョウカイボン-10
ジョウカイボン

12.7.4ヒメジョオン、ウリハムシモドキ-10
たぶんウリハムシモドキ

12.7.5 枝のような蛾-15
木の枝の折れたものにしか見えない蛾(右側)。左はほんものの枝。すごい!

12.7.5ヘビイチゴ-10
ヘビイチゴ たくさんあることの効果

12.7.5オシダ放射2,-10
オシダ 幾何学的美しさ

12.7.5オークランドのイヌと佐野池田-10
高槻の泊まるペンションの老犬 かなりのおじいさん

<高槻記>








6月30日 宮が瀬で調査しました - 2012.07.01 Sun

6月30日に神奈川県の宮が瀬に行きました。丹沢の東になります。修士2年の海老原君はここでサルの群落選択を調べていますが、農地に依存的な群れと、野生状態の群れを比較しています。サルには電波発信器がついているので、これによって位置の把握をし、それが何群落であるかを調べています。ところが、その群落は既存の植生図を利用しているために、実態とは食い違いがあります。そこでオリジナルな群落記載を試みることにしました。下の写真にみるように、地形が急峻で、人工林といってもすぐ隣に落葉樹林のパッチがあり、林道沿いに林縁があります。これを「人工林」で代表させると、サルにとっての意味は違うはずで、そこにむずかしさがあるのです。

12.6.30林縁-15

高槻が印象づけられたのは、植生がシカによって強い影響を受けているということです。林の下には植物がほとんどありません。あるのは少し明るいところにあるオオバノイノモトソウくらいで、これはシカが口にしません。
12.6.30 plot 296海老原4,-15

たまたまゴホンダイコクコガネをみつけました。糞虫が多いのもシカが増えた証拠でしょう。ヒルにやられました。
12.6.30 ツノコガネ-10
ゴホンダイコクコガネ








6月24日 八ヶ岳 - 2012.07.01 Sun

6月24日に八ヶ岳に行きました。地元の八ヶ岳自然クラブがかけているフクロウの巣箱の巣材をゆずりうけて分析をすることになりましたが、その巣箱の場所を確認するためです。狭い範囲では森林の中ですが、その森林は田圃の脇であったり、近くに牧場があるなどさまざまでした。
 八ヶ岳の裾にある田圃のわきにあった巣では、わき水から流れ出る清冽な水が印象的でした。手をつけてみると冷たくて長くはつけていられません。田植えはつらい作業だったと思いました。

12.6.24, K4の流れ-15
わき水の流れ

12.6.24昼食-20
林で昼食をとる

12.6.24シカ4,-20
ある牧場でシカの群れを見た


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